TEdb project on Starrydata

日本熱電学会の熱電特性データベースWGが主催する、学術論文からの熱電特性データベース構築プロジェクトのブログです。

論文からのデータ収集において、著作権を侵害することはありません

論文のグラフからデータを収集することは、著作権を侵害してしまうのではないか?
と、心配される方もいらっしゃると思います。
確かに、論文の文章や画像は、著作物です。

しかし、下記の高裁判決にありますように、論文のデータ自体には著作性が否定されています。

平成17年(ネ)第10038号 著作権侵害差止等請求控訴事件

「実験結果等のデータ自体は,事実又はアイディアであって,著作物ではない以上,そのようなデータを一般的な手法に基づき表現したのみのグラフは,多少の表現の幅はあり得るものであっても,なお,著作物としての創作性を有しないものと解すべきである。なぜなら,上記のようなグラフまでを著作物として保護することになれば,事実又はアイディアについては万人の共通財産として著作権法上の自由な利用が許されるべきであるとの趣旨に反する結果となるからである。」

Starrydataでは、論文の文章や画像をアップロードせずに、元データ(事実)のみをアップロードするシステムとなっております。
また、必ず元論文を引用してデータを公開しています。

よって、Starrydataを使って論文のグラフ画像から元データを収集して公開する行為自体は、著作権を侵害する恐れはありません。